子供のプログラミングにスクラッチがおすすめされる理由とは?ゲーム作りを通して学べる力

小学校でプログラミング教育が必修化され、家庭での学習に悩む方もいるはずです。
以下のような不安はないでしょうか。

・何から始めればいいかわからない
・親に知識がないから教えられない
・お金をかけても子供が飽きないか心配

結論からいうと、最初のプログラミング学習には「Scratch(スクラッチ)」をおすすめします。
なぜなら、完全無料で利用でき、親に専門知識がなくても子供1人で直感的に操作できるからです。
ゲーム作りを通して、楽しみながら自然と論理的思考力が育ちます。
世界中で利用されており、学校教育でも導入されている安心のツールです。

本記事を参考にして、子供の創造力を伸ばす第一歩を踏み出しましょう。

この記事でわかること

・スクラッチとはどのようなツールか
・子供の学習におすすめされる5つの理由
・実際に作れるゲームや作品の例
・今日からできる初心者向けの始め方

目次

そもそもScratch(スクラッチ)とは?子供向けプログラミングの定番

スクラッチとは、世界中で広く利用されている子供向けプログラミング言語です。

文字を入力する難しいコードを書く必要がなく、画面上のブロックをマウスで動かすだけで、直感的にプログラムを組み立てることができます。

そのため、初めてパソコンに触れる子供でも、簡単に操作することが可能です。

マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した安心のツール

スクラッチは、アメリカの著名な大学であるマサチューセッツ工科大学のメディアラボという研究機関が開発しました。子供たちが創造的に考え、論理的に推論し、協調して働くことを学ぶために設計された、教育目的のプラットフォームです。

現在では、世界で1億人以上のユーザーが登録しており、非常に信頼性が高いツールといえます。

(引用元:Scratch公式統計情報 https://scratch.mit.edu/statistics/

これほど多くの人に使われている実績は、保護者にとっても安心材料になるはずです。

ブロックを繋げるだけの「ビジュアルプログラミング」

プログラミングと聞くと、アルファベットの羅列を想像する人が多いかもしれません。

しかし、スクラッチは「ビジュアルプログラミング」と呼ばれる手法を採用しています。画面には「10歩動かす」「ずっと繰り返す」「もし〜なら」といった命令が書かれたカラフルなブロックが用意されています。

これらをレゴブロックのように繋ぎ合わせるだけで、キャラクターを自由に動かすことができます。目で見て結果がすぐにわかるため、子供でも挫折しにくいのが特徴です。

対象年齢は8歳から(ひらがな表示で小学校低学年でも可能)

スクラッチの対象年齢は、主に8歳から16歳までを想定して作られています。しかし、言語設定を「にほんご(ひらがな)」に変更することが可能です。

漢字がまだ読めない小学校低学年や、場合によっては幼稚園・保育園の年長さんでも十分に楽しむことができます。

さらに年齢が低い幼児向けには、よりシンプルな「ScratchJr(スクラッチジュニア)」というタブレット用アプリも用意されています。

そのため、子供の発達段階に合わせて最適な環境を選ぶことができます。

子供のプログラミングにScratchがおすすめされる5つの理由

子供の習い事や学習ツールとして、なぜスクラッチがこれほどまでに推奨されているのでしょうか。

ここからは、スクラッチをおすすめする5つの具体的な理由を解説します。

理由1:完全無料でソフトのインストールも不要

一つ目の理由は、費用が一切かからない点です。スクラッチのすべての機能は、完全に無料で利用できます。

さらに、専用のソフトウェアを購入したり、パソコンにインストールしたりする手間もありません。

インターネットに繋がるパソコンやタブレットのブラウザ(Google ChromeやSafariなど)を開くだけで、すぐに使い始めることができます。

初期費用がかからないため、子供が興味をもつかどうか、気軽に試してみることができるのは大きなメリットです。

理由2:親に専門知識がなくても子供1人で進められる

保護者の方にとって、「自分には教えられない」という不安は大きいものです。しかし、スクラッチなら親に専門的な知識は必要ありません。

画面の指示がわかりやすく、チュートリアルも充実しているため、子供が自分自身でやり方をみつけて進めることができます。

もしわからないことがあっても、試行錯誤しながら解決するプロセス自体が、大きな学びとなります。親は「すごいね」「どうやったの?」と声をかけるだけで十分なサポートになります。

理由3:ゲーム感覚で「論理的思考力」が自然に育つ

スクラッチ最大の魅力は、遊びながら大切なスキルが身につくことです。

キャラクターを思いどおりに動かすためには、「どの順番で」「どの条件で」ブロックを組み立てるかを考える必要があります。この過程で、物事を順序立てて考える「論理的思考力(プログラミング的思考)」が自然と養われます。

勉強させられているという感覚がなく、ゲームを作る楽しさに夢中になる中で、将来に役立つ思考力が育ちます。

理由4:小学校の授業でも導入されている世界標準の教材

2020年度から日本の小学校でもプログラミング教育が必修化されました。実際の教育現場において、多くの学校が最初の教材としてスクラッチを採用しています。

世界中の教育機関で使われている標準的なツールであるため、家庭でスクラッチに触れておけば、学校の授業にもスムーズに入っていくことができます。

学校での学習内容と家庭での遊びがリンクすることで、子供の理解はより深まるでしょう。

理由5:消費する側(ゲームで遊ぶ)から創造する側になれる

子供がスマートフォンやゲーム機で遊んでばかりいると、心配になる方も多いはずです。

スクラッチを使えば、与えられたゲームを消費するだけの状態から抜け出すことができます。「自分でゲームを作る」というクリエイターの視点をもつことで、受け身の姿勢から能動的な姿勢へと変化します。

デジタル機器を単なる娯楽の道具ではなく、自分のアイデアを形にするための強力なツールとして活用できるようになるのです。

Scratch(スクラッチ)で子供はどんな作品を作れる?具体例を紹介

スクラッチを使うと、具体的にどのようなことができるのでしょうか。

子供たちの自由な発想を形にするための、代表的な作品の例をいくつか紹介します。

オリジナルの「ゲーム」(迷路・シューティングなど)

もっとも人気があるのは、やはりオリジナルゲームの制作です。

  • キーボード操作で進む迷路ゲーム
  • 上から落ちてくるリンゴをキャッチする
  • 迫りくる敵を倒すシューティングゲーム

これらのゲームは、少しの工夫でどんどん複雑にすることができます。

得点を計算する機能や、制限時間を設ける機能を追加することで、ゲームバランスを調整する力も身につきます。

物語を作る「動くデジタル絵本・アニメーション」

ゲームだけでなく、物語を表現するツールとしても非常に優れています。

自分で描いたキャラクターに台詞を喋らせたり、背景を切り替えたりして、短いアニメーションを作ることができます。場面の展開に合わせて音楽や効果音を鳴らすことも可能です。

国語や図工の要素を取り入れながら、自分だけのデジタル絵本を作り上げる作業は、子供の表現力を大きく伸ばします。

自由な発想を形にする「音楽・アート作品」

スクラッチには、音を鳴らしたり、画面に絵を描画したりする機能も備わっています。

ピアノやドラムの音階ブロックを組み合わせて、オリジナルのメロディを作曲することができます。また、ペンの機能を使えば、キャラクターの動きの軌跡を残して、幾何学的な美しい模様を描くことも可能です。

プログラミングと芸術を融合させることで、理数系の分野にとどまらない幅広い感性が磨かれます。

【初心者向け】今日からできるScratchの始め方3ステップ

スクラッチの魅力がわかったところで、実際の始め方を解説します。

以下の3つのステップに沿って進めれば、今日からすぐにプログラミングを体験できます。

ステップ1:パソコンかタブレットを用意して公式サイトへ

まずは、インターネットに接続されたパソコン、または画面の大きなタブレットを用意します。

スマートフォンの小さな画面では操作が難しいため、パソコンの利用をおすすめします。ブラウザを開き、検索エンジンで「スクラッチ」と検索してください。

一番上に表示されるマサチューセッツ工科大学の公式ウェブサイトにアクセスします。

(参照URL:https://scratch.mit.edu/

ステップ2:無料アカウントを作成する(作品保存に便利)

サイトを開いたら、まずは作品を作る画面を試すことができます。しかし、作った作品を保存するためには、無料のアカウント登録をしておくのが便利です。

トップページの「Scratchに参加しよう」というボタンをクリックし、画面の指示に従ってユーザー名やパスワードを入力します。

保護者のメールアドレスが必要になるため、子供と一緒に登録作業を行ってください。アカウントがあれば、別のパソコンからでも自分の作品の続きを作ることができます。

ステップ3:公式チュートリアルを見ながらブロックを動かす

準備ができたら、「作る」ボタンを押してプログラミング画面を開きましょう。最初は何をしていいかわからないかもしれませんが、安心してください。

画面上部にある「チュートリアル」というボタンをクリックすると、初心者向けの短い動画や解説を見ることができます。「キャラクターを動かす」「音を鳴らす」といった基本的な操作から、順番に真似をしてブロックを並べてみてください。

実際にキャラクターが動いたときの感動が、子供のやる気を引き出します。

親が知っておきたいサポートのコツと注意点

子供がスムーズに学習を続けられるように、家庭でのサポートは非常に重要です。

保護者が気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。

教えようとせず「一緒に楽しむ・褒める」姿勢を持つ

親がプログラミングに詳しくない場合、無理に教える必要はありません。大切なのは、子供の興味を尊重し、一緒に楽しむ姿勢をみせることです。

子供が作品を見せてくれたら、「どうやって動かしているの?」「このアイデアすごいね!」と具体的に褒めてあげてください。親の肯定的な反応が、子供の自信と学習意欲に直結します。

失敗してつまずいているときも、答えをすぐに教えるのではなく、一緒に原因を考えるサポートをしてあげましょう。

オンライン共有機能の安全性と家庭でのルール作り

スクラッチには、自分の作品を世界中の人に公開し、コメントをもらえるコミュニティ機能があります。

他の人の作品を見ることで大きな刺激を受けますが、インターネット上のやり取りには注意も必要です。

  • 本名や住所などの個人情報を書き込まない
  • 他の人が傷つくようなコメントはしない
  • 知らない人からのメッセージに返信しない

このような基本的なネットリテラシーについて、家庭内でしっかりとルールを決めておくことが大切です。

安全に利用するための約束を、子供と一緒に話し合ってください。

独学に限界を感じたらプログラミング教室の活用も検討する

無料の教材とはいえ、子供が一人で進めるうちに、難しい課題に直面して手が止まってしまうこともあります。また、親が忙しくて十分に見てあげられない場合もあるはずです。

そのようなときは、子供向けのプログラミング教室を活用するのも一つの方法です。

プロの講師から体系的に学ぶことで、モチベーションを維持しやすくなります。多くの教室では無料体験を実施しているため、子供の様子に合わせて検討してみると良いでしょう。

子供のScratch(スクラッチ)学習に関するよくあるご質問

最後に、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。

疑問を解消して、安心して学習を始められるようにしてください。

タブレットやスマートフォンでもScratchはできますか?

タブレットでの利用は可能です。

iPadなどのブラウザからアクセスして、画面をタッチしてブロックを動かすことができます。ただし、キーボードを使った操作が必要なゲームを作る場合は、パソコンの方が快適です。

スマートフォンは画面が小さすぎてブロックの操作が難しいため、推奨されていません。スマートフォンの場合は、作品の閲覧や簡単なミニゲームのプレイ程度にとどめるのが無難です。

子供が飽きずに続けられるか心配ですが、どうすればいいですか?

無理に毎日やらせようとすると、逆にプレッシャーになってしまいます。最初は週に1回、30分程度から始めて、子供のペースに合わせることが大切です。

また、本人が興味をもつテーマ(車、動物、好きなキャラクターなど)を取り入れた作品作りを提案するのも効果的です。

完成した作品を家族みんなで遊んだり、祖父母に見せたりして、誰かに楽しんでもらう経験を増やすと、モチベーションが長続きします。

Scratchができるようになったら、次はどんな言語を学ぶべきですか?

スクラッチでプログラミングの基礎的な概念を理解したら、本格的なテキスト言語へ移行する準備が整います。

中学生以降であれば、ウェブサイトを作るための「HTML/CSS」や「JavaScript」に挑戦するのがおすすめです。また、AIやデータ分析の分野で広く使われている「Python(パイソン)」も、文法がシンプルで初心者に人気があります。

子供の興味の方向性に合わせて、次のステップを選択してください。

まとめ

子供のプログラミング学習において、スクラッチは最初のステップとして最適なツールといえます。完全無料で始められるため、親に専門知識がなくても子供が1人で直感的に操作できるからです。

ゲームやアニメーション作りを通して、楽しみながら論理的思考力を自然に伸ばすことが可能です。
まずはパソコンや大きな画面のタブレットを用意して、公式サイトをのぞいてみてください。

保護者の方は無理に教えようとせず、子供の自由なアイデアを一緒に楽しみ、たくさん褒めてあげることが大切です。
この記事で紹介した3つのステップを参考に、ぜひ今日から子供の創造力を育む学習をスタートさせましょう。

興味を持っている、継続できそうと思う方は、プログラミング教室の受講も検討してみましょう!

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